自由診療①:帯状疱疹予防ワクチン
帯状疱疹とは、体の片側の一部にピリピリとした痛みが現れ、その部分に水ぶくれを伴う赤い発心が出現する病気です。日本人成人の90%以上が帯状疱疹になる可能性があり、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。また、帯状疱疹に1度かかった人でも、体の免疫力が低下すると、再びかかる可能性があります。帯状疱疹が頭部、顔面に出ると、目や耳の神経が障害され、めまい、耳鳴りなどの合併症、重症化すると視力低下や顔面神経痛など重い後遺症が残ることがあります。また帯状疱疹が治った後も長期に痛みが残ることがあり、帯状疱疹後神経痛(PHN)と言われています。50歳以上で帯状疱疹になった場合、約2割がこのPHNになると言われています。当科では、PHNの治療も行っていますが、帯状疱疹の予防が大切と考え、ワクチン接種を行っています。
■当院で接種できる2種類の帯状疱疹ワクチンの特徴

自由診療②:PFC-FD療法(PRP-FD療法)
PFC-FD療法は、ご自身の血液から作った、『血小板由来成長因子濃縮液を凍結乾燥保存したもの』を患部に注射する治療です。血小板が傷を治す際に放出する『成長因子』の働きを活用し、人体がもともと持っている『自己治癒力』を利用する新しい治療法です。当科ではこれまでに難治性の変形性膝関節症患者2例にPFC-FD療法を行い、良好な鎮痛効果と日常生活の質が改善する結果が得られています。
従来の保存治療に効果がない方、手術治療を望まない方、PFC-FD療法にご興味がある方はペインクリニック外来までお問い合わせください。
参 考:
PFC-FD療法で改善が期待できる疾患
変形性関節症(膝・股・肘・足首)、靭帯損傷(膝十字靭帯損傷・肘関節靭帯損傷)、腱炎(テニス肘・膝蓋腱炎・アキレス腱損傷・足底腱膜炎)、筋損傷(肉離れ)など
PFC-FD療法の流れ
※PFC-FD療法をご希望の方は本治療の適応であるかを診断するために、まずは通常の受診をしていただきます。また採血日から注射日まで約3週間かかりますので、ご注意ください。

施術料 15万円(税別)
※感染症検査が陽性の場合は、PFC-FDを作製できません。その場合には感染症検査料1万5千円(税別)のみお支払いいただくことになります。
自由診療③:新型スーパーライザーEXによる光線治療
「スーパーライザー」は、近赤外線を、高出力でスポット状に照射する光線治療器です。その効果は、ペインクリニックをはじめ各科で認められ、さまざまな医療現場で幅広く利用されています。新型スーパーライザーEXは高精度LED採用により、従来比で光の強さが約5倍、照射深度も約1.5倍に大幅アップしながら、火傷リスクは低減しています。
特 徴
痛みを和らげる、血行を改善する、自律神経のバランスを整える効果があります。
当科では頭部、顔面、頚部、上肢の痛みや血流改善に局所麻酔薬を用いた星状神経節ブロックを行っていますが、スーパーライザーの星状神経節照射は注射が苦手な方や、慢性的な症状を徐々に軽減したい方にお勧めで、両側に治療ができること、また頻回に治療を受けられるなどのメリットがあります。
一方、スーパーライザーは即効性がないため、1週間に1~3回の照射をお勧めします。照射を積み重ねることで効果が持続し、1か月を過ぎたころから少しずつ効果が表れる方が多いです。
スーパーライザーによる効果が期待できるとされる疾患や症状
形外科疾患:各部の打撲、捻挫、骨折、腱や靱帯損傷などによる疼痛、関節炎、変形性関節症、
リウマチによる疼痛、筋肉痛、腰痛症、肩こり、頚肩腕症候群、肩関節周囲炎(≒五十肩)、胸郭出口症候群、テニス肘、野球肩、へバーデン結節
皮膚疾患:円形脱毛症、アトピー性皮膚炎、湿疹、皮膚潰瘍、帯状疱疹、多汗症
全身疾患:自律神経失調症、本態性高血圧症、不眠症、CRPS、ASO、レイノー症状、線維筋痛症
頭痛疾患:片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、側頭動脈炎
眼科疾患:網膜血管閉塞症、緑内障、網膜色素変性症、中心性網膜症、眼精疲労
耳鼻科疾患:突発性難聴、慢性副鼻腔炎、顔面神経麻痺、アレルギー性鼻炎、メニエール病、めまい症、耳鳴症
婦人科疾患:月経異常、月経困難症、更年期障害
※整形外科疾患および皮膚科疾患の一部は保険診療になります。
自費診療(要予約):
自費診療としてのスーパーライザー治療は星状神経節照射を含め治療したいお好きなところに指定して実施可能です。同時に2門(2カ所)同時照射可能です。1日1回10分照射となります。
【治療費用】
初回診察料:2,000円(税込み)
ただし1回目、2回目の治療費は無料で、3回目から以下の2つのご利用方法よりお選びいただけます。
□ 都度利用プラン:1回1,000円(税込み)
□ 月会費プラン:月10,000円(税込み):診療時間内であれば1日1回、月に何回でも利用可能です。
【新型スーパーライザーEXによる光線治療を行うにあたり】
□ 保険適用外の自費診療として行う際のスーパーライザーの治療効果については、保証できません(効果には個人差があります)。
□ 混合診療は、健康保険法で禁止されていますので、自費でスーパーライザー治療を行った同日に、検査やリハビリ、薬の処方など通常の保険診療はできませんのでご了承ください。
□ スーパーライザーEXの合併症は、ほとんど報告されていませんが、妊娠初期の不安定期や出産直後、糖尿病による高度な末梢循環障害、安静が必要な状態、高熱がある場合は、使用を避けるべきとされています。
□ 光線過敏症の方の場合、照射後に皮膚が赤くなることがあります。この場合、治療を中止することで改善します。
□ 心臓にペースメーカーが入っている方は、誤作動の恐れがあるため、治療は受けられません。
□ 照射部位に入れ墨(タトゥー)がある場合は、治療を受けられません。
□ 新生児、乳幼児は治療対象外です。
□ 稀に、照射後に交感神経が抑制され、一時的な倦怠感を生じることがあります。
□ 照射部位に発赤や熱感が出ることがありますが、通常は数時間で消失します。
□ 照射部位に痛みを感じる場合は、照射出力を調整するか、照射を中止する必要があります。
予約・相談窓口:0957-23-2388(代)
菅整形外科病院 ペインクリニック・整形外科外来


参照:「スーパーライザーEX」
公式HP